![]()
君たちへ
「この世で最も硬い物。それはダイヤモンド。
この世で最も硬いダイヤモンドだから、
ダイヤモンドは、この世で最も硬いダイヤモンドで磨く。
人間もまた同じ。
人間も人間の中で磨かれて初めて光り輝く。」
二学期の始めにこんな話をしたね。
君たちは気がついているだろうか?
この二学期たくさんのダイヤモンドが光り輝いていたことを。
例えばポートボールやベースボール。
君たちは自分で作戦や練習を考えていたね。
始まる前には輪になってスクラムくんだり、
終わった後には、輪になって話しあったり。
いつもチームで励まし合ったり、一人一人が頑張ったとこや
良いところを見つけあったりしていたね。」
先生は思うんだ。
「そういう姿勢や心が人間として大事だ。」と。
そして小さい頃からそれを大切にするから力になるんだ」と。
「もめるなとは言わない。もめたら立ち止まって、
話し合うことが大事だ。」と、いつも先生は言ったね。
みんな顔が違うように、みんな少しずつ考え方も違う物だ。
だからもめることだってある。それはそれで良いんだ。
でもそれで終わらせていては自分勝手になる。
バラバラで終わってしまう。
だから立ち止まって話し合うことが大事だと思う。
もめたとき立ち止まって話し合うのは面倒だよね。
時間もかかるし。
いつまでも解決しないと、相手のせいにしたり、
どうでもよくなってしまうことがある。
「太陽の子」という本で主人公の少女がこんなことを言っている。
「いい人ほど、自分勝手に出来ないから辛いのかもしれない。
人間と動物の違いは、他の人の痛みを、
自分の痛みのように感じられることかもしれない。
いい人というのはひょっとして、自分の心の中に、どれだけ、
自分以外の人間が住んでいるかで決まるんじゃないかしら」
先生もそう思う。自分勝手の方が楽だけど、
それではわかり合える喜びには出逢えないし、
たくさんの人を包み込める心には絶対になれない。
それでは結局その人はひとりぼっちで終わってしまうよね。
「先生解決しました。」−君たちがそう報告しに来るときの顔は、
いつも笑顔だったね。
それはダイヤモンドの輝きなんて比べ物にならないほど、
光輝いていた。
「ああ、またこの子達は自分以外の人間を心に住まわせたんだな。」
先生はそう思って、君たちの瞳を見つめて、うなずいていたんだよ。
ね、たくさんの人をこころに住まわせる
「こころの広さと優しさのある人」が良いよね。
人間は一人では生きていけないのだから。
そんな人のところに人は集まるのだから。
今は残念なことに、人を平気で殴ったり、殺したりする人間がいる世の中だ。
だから、君たちには大切な人間として大切なこころと力を
付けて欲しいと思っているんだ。
だから、プレゼンテーションやディベード、
そしてスマイル大作戦をやっているんだよ。
「三年生には難しいかな」
はじめはそう思った。でも輪になって話し合ったり、真剣に考えたり、
励ましあっている君たちを見ていて、
「まだ子供と、思ってはいけない。一人の人間として語ろう。」と 思ったんだ。
結果は、そうして良かったよ。
君たちは先生の予想以上に力が付いてきている。
心も広がっている。驚くぐらいにね。
特に今の「スマイル大作戦」は、
先生が考えてもみなかったような
素晴らしいアイデアばかりだ。
先生は君たちに学ぶ気がしているよ。
理科で学習したけれど、「太陽」って良いね。
いつも明るくて、暖かで。そしていつも変わらずのぼってくる。
このクラスの君たちへ
この太陽のように、明るくて、暖かで、続けられる人間になろう!
三学期は二十一世紀の始まり。
さんさんと、輝く太陽のようなクラスをみんなで創ろう!
すべては君の心の中の「ダイヤモンドの輝き」
いいえ、こころの中の「太陽の輝き」次第だ。
平成12年12月25日
君たちの担任