君たちへ

はじめて校庭で君たちと出あったとき、
君たちは背の高い先生をみあげて
ニ コッって笑顔(えがお)を見せてくれたね。
「元気で、楽しそうな子どもたちだな」
先生はあの時、こう思った。
でも、一学期の君たちは、
元気なだけじゃなかった。
君たちは、自分の力で考えたり、
みんなでやりとげようとしたり、
とても3年生で はできないようなことも
いっしょうけんめいにがんばたよね。
たとえば、「それ大事」の学習。
はじめは、たぶんむずかしいだろうから、
先生が たくさん説明しないと
いけないんだろうなあって思っていたんだ。
ところが君た ちは、
どんどん意見を発表する。
しかも、ほとんどが正確に答えている。
とき には先生よりも素晴らしいまとめ方もする。
一人一人に考える力があるんだな。
あの 時、先生はこう思った。
ほかにも君たちに驚くことがたくさんあった。
「いいとこみつけた!」の学習。
友だちのいいところをたくさん見つけたね。
先生 は、正直言って、
あれほどたくさんの
いいことが見つかるとは思っていなかっ たんだ。
すごいよね、君たちは。
素晴らしい行動ができるだけじゃなく、
素晴らしいことを判断したり、
認めたりすることができる。
それが何よりすばらしいと思 う。
なぜなら、
友だちの素晴らしいところを見つけられる人は、
自分もそうできる人 だからね。
素晴らしいところを見つけると言えば、
プレゼンのリーダーをきめるときもそう だったね。
君たちは、あの時、
全員をリーダーに推薦した。
しかも、全員のいいところを しっかり発表しながら。
きっとこの4ヶ月、
君たちは、みんなに力があるということ を
感じてきていたんだね。
もう一つ。
それは水泳の検定の時。
突然このクラスのすわっているところから、
「○○! ○○!」と、
一生懸命に泳いでいる友だちの名前を
コールする 声がなりひびく。
驚いたよ。
男子も女子も関係無く、
友だちを応援している んだもん。
それに、友だちががんばってゴールしたときは
大きな拍手をして、
みんなでよろこんでいたね。
そんな君たちのきれいな心に
先生はすごく感動した よ。
このクラスには、よく拍手がまきおこるよね。
友だちが頑張ったとき、
みんなで頑張ったときなど、いつも、いつも。
ときには先生にも拍手をおくってくれる。
ありがとう。
いいクラスだね、君たちのクラス。
それは、君たちがつくってきたんだよ。
ドレミ の歌の発表会や、学校祭り、
立体地図作りなど、
みんなでとりくんできた一つ一つの ことを通してね。
もっと素晴らしいのは、
そういった一つ一つのことを無理しているのではなく、
すごく自然にできること。
いつも笑顔でできること。
映画や劇に出ているある人が言います。
「悲しい演技は簡単にできます。
悲しいことを思いうかべればいいのですか ら。
でも笑顔の演技はそんなに簡単ではありません。
心のそこから笑顔になら ないと、
見ている人にすぐつくり笑いだとばれてしまうからです」、と。
意味がわかるかい?
きっと、笑顔は無理してできないと言うことを言いたいんだろうね。
そう、一学期の君たちの笑顔は、
けっして無理してはできないこと。

このクラスの君たちへ。
二学期も自分たちの力で自分を笑顔に!
友だちを笑顔に!
素晴らしいクラスをみんなでつくろう!

             平成12年7月19日
             君たちのたんにん
 
先生は、君たちを一人の人間として応援しているよ。